札幌市民はもちろん、観光スポットとしても全国的に有名な北海道庁旧本庁舎。
「赤れんが庁舎」の名前で親しまれていますが、老朽化にともなう改修工事のため2019年から休館しています。
そんな中、工事の様子や歴史などが分かる仮設見学施設が2023年の5月7日に完成・公開。
早速行ってきましたので、レポート&紹介したいと思います!
改修工事中だけど普段通り?な赤れんが庁舎
赤れんが庁舎は、1888(明治21)年に建てられた、アメリカ風ネオ・バロック様式の建物。
新庁舎完成までの80年にわたり、北海道の拠点・道の中枢として役割を果たしてきました。
1969(昭和44)年には国の重要文化財にも指定、北海道の開拓とその歴史を今に伝えています。
ちなみに、遠目で見ると工事中にもかかわらず普段通り建っているようですが…
近寄ってみると、改修前の姿を印刷した工事のための覆いであることがわかります。
これはこれで、レアな姿!
施設に入ってみると、巨大な「八角塔屋根」がお出迎え
さて、正面から見てすぐ右隣(北側)に建てられ、無料で一般公開しているのが新たにできた「仮設見学施設」。
中に入ってみると…
すぐお出迎えしてくれるのが、赤れんが庁舎の天辺にある「八角塔屋根」。
普段は地上から見上げることしかできませんが、今だけ間近に観察できるのです!
窓の上にある赤い星は北極星をデザインした「五稜星」で、開拓使のシンボルマーク。
札幌市時計台やサッポロビール博物館などでも見つけられますよ。
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2階では普段見上げる八角塔屋根を見下ろすことが!
2階に上がると、パネルで八角塔屋根の歴史を紹介。工事内容やトリビアが学べます。
また、1階の八角塔屋根の展示は吹き抜けになっていて、見下ろして鑑賞することもできるんです♪
屋根を観察してみると、装いの新しい赤褐色の部分があります。
実は現在の緑青色は銅の経年変化によるもので、この赤褐色が建築当時の色なのだそう!
今回の改修では銅板をすべて葺き替えるため、当時の姿が蘇ります♪ 印象がガラリと変わりそうですね。
3階は工事の様子や資料の展示など、見どころ満載
3階では、まさに改修工事真っ最中の赤れんが庁舎の姿を展示。大きな窓越しに作業の様子が見学できました。
赤れんが庁舎を形作るレンガやスレート屋根と道具なども展示・解説。
過去に使われていたハンマーと現在のハンマーを比べるなど、興味深く見られます。
そのほかにも、赤れんが庁舎の歴史や改修工事内容の解説、創建時や火災からの復旧時の図面など、貴重な資料が充実でした!
仮設見学施設の公開期間は2024年5月上旬までの約1年間。
ぜひ足を運んで、赤れんが庁舎の歴史や改修工事の内容を見て・知って・学んでみては?
スポット概要
名前 | 北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎) 仮設見学施設 |
住所 | 札幌市中央区北3西6 北海道庁敷地内 |
電話番号 | 070-7824-1796(仮設見学施設受付) |
入館料 | 無料 |
予約 | 不要 |
開館時間 | 8:45~18:00(最終入館17:50) |
休館日 | 12月31日、1月1~3日 |
HP | https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ksb/akarenga.html |
行き方 | 【JR】札幌駅南口から徒歩8分 【地下鉄】南北線・東豊線さっぽろ駅10番出口から徒歩4分 |
※当記事の内容は2023年5月17日時点の情報です。