2021年7月27日に世界文化遺産に登録!
北海道や北東北エリアは、世界自然遺産「白神山地」や「知床」など、美しい自然が色濃く残る地域です。
「北海道・北東北の縄文遺跡群」は、この豊かな自然の恵みを受けながら、1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人々の生活と精神文化を今に伝える貴重な文化遺産。
北海道6遺跡、青森県8遺跡、岩手県1遺跡、秋田県2遺跡の合計17遺跡で構成されています。
また、関連する遺跡(関連資産)が北海道と青森県に1遺跡ずつあります。
\北海道の縄文遺跡群を網羅するツアーはこちらから!/
北海道の6遺跡をめぐるツアーで出かけてみました!
今回、お客様とご一緒したのはこちらのコース!
早速、各遺跡をご紹介します。
キウス周提墓(千歳市)
約3200年前の縄文時代後期につくられたお墓。
石狩低地帯に面する標高15~21メートルの緩やかな斜面に立地。食料となるサケ・マスが遡上し捕獲できる河川近くにあります。
車で約15分ほどの場所にある千歳市埋蔵文化財センターも合わせて見学して頂きたいです。
千歳市内の美々4遺跡で出土した動物形土製品やママチ遺跡出土の土面、また、キウス周堤墓群の周辺で出土した磨製石棒、内別川付近で採集された男性土偶などが展示されております。
北黄金貝塚(伊達市)
標高10~20メートルの丘陵上に立地集落には竪穴建物、墓、貝塚、水場遺構など多様な施設が見られます。
特に貝塚からは貝類、魚骨、海獣類の骨も多く出土しており、漁労を中心とした生活地域と見られます。
史跡北黄金貝塚公園内にある遺跡で、天気の良い日はゆっくり散歩しながら見学できます。
ボランティアガイドさん(有料予約制)の話はユーモアたっぷりで、縄文時代の暮らしを学ぶことができます。
また、遠くに内浦湾を望む景色は、個人的に大好きな場所です。
入江貝塚・高砂貝塚(洞爺湖町)
沿岸地域における生業と精神生活の在り方を示す重要な遺跡。
内浦湾を望む標高約20メートルの段丘上に立地。
入江貝塚は縄文前期から後期にかけて、高砂貝塚は縄文晩期の遺跡です。時代が異なる遺跡が隣接して見学出来ます。
特に入江貝塚では約20mの貝塚を剥ぎ取り展示した施設(貝塚トンネル)と病気を患った人骨なども見つかっており、当時から介護されて生活していた様子も確認できます。
入江・高砂貝塚館と合わせてご見学して頂きたいです。
大船遺跡(函館市)
盛土からは膨大な量の土器や石器、焼土などが出土しており、長期間継続して祭祀・儀礼が行われたと考えられています。
大舟川沿岸の標高30~50メートルの海岸段丘上に立地。
たくさんの竪穴式住居跡やお墓なども見つかっており、住居跡では深さ2メートルを超えるものも。
また、高台にある遺跡のため、天候の良い日は太平洋の眺めはとても良いです。
(当時も同じ景色を眺めていたのかな?)
垣ノ島遺跡(函館市)
大規模な盛土遺構は、国内最大級の規模です。「送り場」など祭祀・儀礼の場と考えられております。
垣の島川沿岸の標高32~50メートルの海岸段丘上に立地。
道の駅縄文ロマン南かやべ併設の函館市縄文文化交流センターは北海道初の国宝「中空土偶」(カックウ)が展示されており、合わせてご見学をおすすめ致します。
盛土遺構はパワーパワースポット感ある場所のひとつです。
また、「くるみソフト」もおすすめです。
1万年前に学ぶサスティナブルな旅に出かけてみませんか?
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おまけ:今すぐは行けない!という方は動画で
2021年6月、「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産登録に先駆け、中央バスのバスガイドが現地を周る研修がありました。
その時の様子を、シィービーツアーズカンパニーのYouTube公式チャンネル(こちら)で公開中です。
今すぐは行けない!でも見てみたい!という方は、是非ご覧ください!
そしてチャンネル登録もよろしくお願いいたします!