観光からまち歩きまで、バスに乗ってお出かけが楽しくなるポータルサイト

【札幌】トモエ印でお馴染み!「福山醸造」で醤油と味噌の魅力再発見

トモエ印が描かれた醤油や味噌でお馴染みの「福山醸造株式会社」は1891(明治24)年創業と、130年以上の歴史をもつ老舗
日高昆布しょうゆ」や「田舎みそ」、「道民の醤油」や「道民の味噌」などの商品を手に取ったことがある方も多いはず。

札幌本社には醤油工場を併設しており、現在も昔ながらの製法にこだわって醤油を作っています。
その製造工程ですが、無料で見学できるというのはご存じでしたでしょうか?

kato

ほぼ毎日口にする醤油。その裏側に触れれば、より味わいに深みが増しますよ!

広告

普段気にしないけれど、醤油って実はスゴい

福山醸造があるのは札幌市東区の苗穂町。
中央バスのバス停「北6条東17丁目」が目の前にあるほか、JR苗穂駅や地下鉄東豊線・環状通東駅からも徒歩圏内です。
直売所も設けており、醤油や味噌のほか化粧品なども販売。こちらは記事の後半でご紹介!

正面玄関に入って受付を済ましたら、いざ体験です。
ただ、すぐに工場の中に入っていくのではなく、まずはビデオを使った座学から
醤油の材料や過程を学ぶことで、見学内容がより分かりやすくなります。

kato

なお、見学は1週間前までに要電話予約のため、余裕をもって連絡を!

約7分ほどのビデオが終わったら、次はお醤油クイズ
見学ツアーを案内してくれる小林さんが「醤油はいつごろからあるでしょう?」「醤油の原料は水・大豆・小麦・塩とそれにもう一つは何でしょう?」とクエスチョン。

それぞれスライドとともに、模型を交えてわかりやすく教えてくれます。
「ふだん何気なく醤油を使っていると思うのですが、日本の食卓には絶対に欠かせないもの。見学を通して、醤油って実はスゴいんだ、というのを知っていただければ嬉しいです」

広告

資料室で貴重な展示を見て工場見学へ

次に資料室を案内。ここでは明治・大正・昭和・平成、そして令和と5つの時代にまたがって続く福山醸造の歩みが知れる貴重な品々を展示しています。

もともと福井県で廻船問屋を営んでいた福山家ですが、利尻島で船が転覆したということもあり、北海道に根を下ろして醤油醸造を始めることを決意。
札幌市の北4西1で創業し、1918(大正7)年に苗穂地区に工場を設立しました。

その工場が上の写真で立ち並ぶレンガ造りの蔵。
経済産業省の近代化産業遺産などにも認定されている建物ですが、今も現役で糀の発酵などを行っています!
「レンガは気温の変化を受けづらいし、耐久性もばっちり。胆振東部の地震も元気に乗り越えてくれて、100歳以上の建物ですがピンピンしています」と小林さん。

工場の中に入ると鼻をくすぐるのが、新鮮な醤油の複雑な香り。
「ここではもろみを絞って生揚げ醤油を作っているので、特に香りが強いです。そしてこれが6か月間発酵させたもろみで、これを布の上に敷きつめ、130枚重ねて絞っていくんです

これがもろみを絞っている様子。白い箱の中にはミルフィーユのようにもろみを包んだ布が何層も入っています。
ちなみに、もろみを布に敷き詰める作業は今も手作業。昔ながらの製法にこだわるとともに、かつ最新の技術も取り込むことで、おいしくて安全な醤油を製造しているのだそう!

絞ったもろみは薄い板のような状態で、匂いをかぐと甘い香りが…
「子どもは果物みたいだとか、大人だとワインみたいな香りと表現することが多いですね」。

殺菌室や容器への充てん装置などを見て、最後はスーパーなどへ送るための箱詰めの作業。
昔はこういった工程も手作業でしたが「彼(ロボット)は文句も言わず一生懸命やってくれるから偉いですよね」と笑います。

およそ1時間の工場見学、醤油の見方がガラリと変わるような体験でした
目で見るだけでなく、香りや作業の音、蔵の空気など五感で楽しむことができますよ!

kato

このほかにも、原材料や製法のポイントをさり気なく教えてくれます。
道民による道民のための製品を目指す福山醸造のこだわり、ぜひ実際に見学してみて!

直売所で限定商品をゲット!

ここまで徹底したこだわりぶりを見てしまったら、手ぶらで帰るのは勿体ない!
嬉しいことに併設の直売所では通常の商品はもちろん、限定品も多数揃います。

なかでも直売所ならではなのが、味噌と醤油の量り売り
2種類の醤油と5種類の味噌を販売しており、醤油は100g170円から、味噌は100g200円から購入可能です。

5種類販売する味噌ですが、加熱処理やアルコールの添加をしていないため、酵母や乳酸菌が生きています

どれも味見をしてから購入できるですが、甘みやコク、大豆の風味などが複雑に混じり合い「味噌ってこんなに美味しいものなの!?」と驚きます。

kato

ちなみに、醤油も味噌も月替わりで特別商品が登場。
取材した11月には「あまくち醤油」と、なんと大豆のかわりにピスタチオを使ったピスタチオ味噌」が並んでいました!

ほかにも米糀のエキスを抽出したハンドクリームや石鹸などの化粧品、糀を使ったプリンなどのお菓子もラインナップ。

「最近”腸活”という言葉が流行っていますが、発酵食品を食べると腸内の環境を整えてくれます。腸内環境が良くなると美容はもちろん、免疫力も上げてくれるので、感染症などの対策も期待できますよ」。

kato

味噌と醤油、そしてこだわりの糀から生み出されるさまざまな商品…こちらも要チェックです!

施設概要

名前福山醸造
住所札幌市東区苗穂町2丁目4-1
電話番号0120-120-280
料金見学無料
営業時間工場見学:10:00~、13:00~の2回
直売所:10:00〜16:00
※工場見学は1週間前までに電話予約
休み土・日曜、祝日(工場見学・直売所ともに)
HPhttps://www.tomoechan.jp/
バス停「北6条東17丁目」下車すぐ
または「北6条東19丁目」から徒歩6分
行き方【札幌駅から】札幌駅前」から56 豊畑ゆき(のりば⑥、北6条東17丁目)、または「札幌駅北口」から東63 東営業所ゆき(のりば②、北6条東19丁目)
※のりば③からの東63 苗穂・北口線は市立病院行きのため注意
ほか、「JR苗穂駅」から徒歩18分、地下鉄東豊線「環状通東駅」から徒歩25分

※当記事の内容は2023年12月12日時点の情報です。

これさえあれば、どこへでも。

今いる場所から近いバス停の場所も、目的地までのバス路線も、バスの現在地も、すべてがこれ一つでわかります。

中央バスナビ
広告
最新情報をチェックしよう!