キャンドルのやわらかな光が雪景色の街をほのかに照らす「小樽雪あかりの路」。
さまざまな場所でイベントが行われ、小樽運河や小樽天狗山といった観光名所のほか、商店街や学校、さらにはふとした街角でもやさしい灯りと出会うことができます。
雪が降り積もった、しんと静かな小樽の夜を飾る小さな光。
白い吐息さえそのまま凍ってしまいそうな寒さの中でも、ほっと温かな気持ちにしてくれます。
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市内中心部の観光名所が会場
イベント会場となるのは市内約30ヶ所。
各会場で趣向を凝らした催しを行っており、見られる景色もさまざまです。
当記事では、メインとなる会場をご案内します!
小樽運河会場
メインの会場となるのはやはり観光名所の小樽運河。
約200個の「浮き玉キャンドル」が水面にゆらめき、ゆったり流れる運河を飾ります。
ちなみに「浮き玉」とはニシン漁などで網を浮かすために使っていた漁具。
小樽でガラス製造が盛んなのは浮き玉を作っていたことも理由のひとつなのだそう!
ガス灯で照らされる散策路にはスノーキャンドルも置かれ、よりロマンチックな姿に。
ライトアップされた石造りの倉庫群とともに、レトロ&浪漫あふれる景観を生み出しています。
また、運河の北側の中央橋~竜宮橋エリアでは市内の高校生と海外からのボランティアが共同制作したスノーオブジェが並びます。
そして竜宮橋の隣に建つ旧北海製罐(ほっかいせいかん)第3倉庫前では屋台も登場。
雪あかりの路限定の小樽グルメを楽しむことも!
手宮線会場
北海道最初の鉄道路線・旧手宮線跡地が舞台の手宮線会場では手づくりのキャンドルが点々と灯り、どこかノスタルジックな雰囲気。
ボランティアや市民団体が作った雪のすべり台やオブジェなども見どころです。
天狗山会場
天狗山会場は山頂の展望台や天狗山神社がライトアップの舞台。
北海道三大夜景のひとつに数えられる小樽の夜景とキャンドルの灯りのコラボレーションは、ここだけの贅沢な眺め!
なお、札幌から行く場合は「小樽天狗山バスセット券(大人2,980円、小人1,490円)」がお得です。
購入は赤れんが庁舎向かいの中央バスチケット売場や中央バス札幌ターミナルなどで!
ふとした場所にもキャンドルの灯りが
観光名所以外にも見どころはたくさん。
各所で小樽市民が自主的にキャンドルで街を彩っており、訪れる人を暖かく迎えます。
また、ミニイベントやホットドリンクの無料配布など会場ごとに独自の催しも実施。
白く化粧をした街を散策して、各会場を巡ってみましょう!
このほかにもボランティアガイドによる「雪あかりの路体験ツアー※」や、インスタグラムなどで投稿する「SNSフォトコンテスト」を実施。
さらに今年は「雪ミク」とのコラボも開催!
北運河会場で500円以上の買い物をすると「雪あかり × 雪ミク限定ポストカード」をプレゼン
ト(無くなり次第終了)。こちらの詳細は公式HPにて!
※体験ツアーは参加費無料、2月10~12、17日の15:00~16:00に実施、運河プラザで受付
冬の寒さのなかでも、ぬくもりあふれる景色に出会える雪あかりの路。
小樽市民の想いが詰まった夜のまちへおでかけしてみませんか?
なお高速おたる号(北大経由の一部便※)は開催期間中、メイン会場に近い「運河ターミナル」発着に。より便利にアクセス可能です。
※札幌駅発は14:55・15:55・16:55、運河ターミナル発は18:30・19:30・20:30の各3便
ここからは現地レポ!
いよいよ始まった「第26回 小樽雪あかりの路」。
開催日に大雪が降ったり、突然例年にない暖かさになったりと不思議な天候ですが、イベントは大盛況!
さっそく現地を巡ってきましたので、その様子をお届けします。
どの会場も大盛況!日暮れ前にはボランティアの方々も奮闘
当日は早めに様子を見ようとお昼ごろから市内を回っていたのですが、どこも観光客の方々でいっぱい!
特にメインの運河会場は日が落ちるとさらにギュウギュウになるので、記念写真を撮るなら時間に余裕を持って行った方が良さそうです。
16時すぎになると各会場でキャンドルの火が灯されます。
およそ10万本というあかりを毎日灯すのだから大変な作業!
小樽市民のほか、韓国や台湾など海外のボランティアの方々もイベントを支えています!
なおイベントの開催期間中、運河会場に近い「小樽運河ターミナル」ではホットココアやキタアカリを使ったクリームスープを販売。
手宮線会場そばの「小樽バイン」では4種類のワインの無料試飲&ホットワインを販売しています。
冷えた体を暖めに、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょう?
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見ごろになる時間帯は17時すぎから
2月の小樽の日没は17時30分ごろ。雪あかりの路を堪能するなら、その少し前から街を歩いてみるのが個人的にはオススメです。
また、運河会場→手宮線会場→小樽駅からバスで天狗山会場と歩いてみるとスムーズにメイン会場をはしごできます!
小樽運河会場のようす
早い時間帯がオススメなのは上記の通りボランティアさんの奮闘ぶりや、タイミングが合えば「浮き玉キャンドル」を灯して流す様子を見ることができるため。
また、屋台が並ぶ運河北側・旧北海製罐第3倉庫前会場も、暗くなる前に行っても楽しめます!
手宮線会場のようす
運河会場から小樽駅方面へ3~400mほど歩くと手宮線会場。
約500mの雪の小路が、さまざまなキャンドルやオブジェで彩られています。
日没直前の時間帯はまだ空に青みが残っており、それを反射して雪も幻想的な色に。
そして暗くなるにつれてキャンドルのあかりが明るく変化していくのもポイントです。
ボランティアの手によるさまざまなオブジェは見ごたえ満点で、撮影スポットも多数!
力作ぞろいの雪の回廊、ひとつひとつの見せ方にもこだわっており、とっても幻想的でした!
天狗山会場のようす
天狗山へは小樽駅からバスでアクセス。
山頂が会場となっているので、ロープウエイ(往復大人1,600円、子ども800円)を利用します。
一番の見どころは雪で作られたハートのオブジェ。
周囲を彩るキャンドルのあかりと夜景の光の粒のコラボレーションは一見の価値アリですよ!
このほかにも天狗山は見どころたっぷり。
\天狗山の情報はこちらの記事で!/
小樽市街を見下ろす小樽天狗山は小樽運河などの名所と並び、小樽のシンボル的な存在。山頂からは小樽の街並みや海原、晴れた日には積丹半島も望む見事な眺望が広がります。夜景スポットとしても有名で、藻岩山・函館山と並び「北海道三大夜景」の一[…]
なお、天狗山から小樽駅へのバスは1時間に2本ほど。
帰りのバス時間はあらかじめ確認してから降りた方がいいですよ!
また、メイン会場以外にもさまざまな場所にキャンドルがあるので、じっくりと歩きながら探してみましょう!
実際に巡ってみての注意点
ここまでは見どころなどを紹介してきましたが、冬の街を歩くにあたって注意すべきポイントもあります。実際に巡った感想として…
- 足元がとっても不安定。滑るのはもちろん、ザクザク雪だったりで歩くのが大変…
しかも小樽は坂の街!転んでしまう人も多数見かけたので、細心の注意を。 - 天狗山会場から小樽駅に戻る際はバスを長く待つことも…
また山頂の寒さは街中の比ではないので、防寒は徹底的に! - 夜のイベントのため、行き・帰りの交通手段や食事の場所は事前に検索!
上記は特に気を付けて、いい小樽観光を!
イベント概要
名前 | 第26回 小樽雪あかりの路 |
開催期間 | 2024年2月10~17日 |
住所 | 小樽市港町(小樽運河会場) そのほか旧手宮線、運河プラザ、小樽天狗山山頂などで開催 |
電話番号 | 0134-32-4111(内線7267、小樽雪あかり実行委員会事務局) |
料金 | 無料(天狗山会場はロープウエイ往復料金大人1,600円、子ども800円) |
時間 | 17:00~21:00 |
休み | 無休 |
HP | http://yukiakarinomichi.org/ |
バス停 | 「小樽駅前」下車徒歩11分、「小樽運河ターミナル」下車徒歩2分(小樽運河会場) |
行き方 | 【札幌駅から】「札幌駅前」から高速おたる号(のりば①) ※小樽運河ターミナルへの到着は高速おたる号北大経由のみ ※高速おたる号望洋台経由は小樽駅前で停車しないため注意を ※バス停名からのりば地図が見られます |
※当記事の内容は2024年2月15日時点の情報です。