【小樽】小樽あんかけ焼そばの元祖の系譜！「中国料理 華舟」で伝統の味を堪能

小樽市民のソウルフードと言えるB級グルメ・あんかけ焼そば。
市内にはあんかけ焼そばをメニューに掲げる店は100店舗以上あると言われています。
そんなあんかけ焼そばの元祖と言われる「中華料理 梅月」で修業した店主が鍋を振るい、伝統の味を伝えているのが「中国料理 華舟」です。

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さまざまなお店がある中で、やはり元祖の味は気になりますよね。
そして、ひと口麺をすすってみれば約70年にわたり市民に愛される理由がわかるはずです！

小樽駅から歩いて15分ほど、赤い外観を目印に

「中華食堂 華舟」があるのはレトロな飲食店や居酒屋が集う「花園エリア」。
JR小樽駅からはちょうど1kmほどで、印象的な真っ赤な外観を目印にするとアクセスしやすいですよ。
また、近くにはバス停「花園公園通」があるのでバス利用も◎です！

店内はカウンターやテーブルなど40席ほど。
まさに町中華！といった雰囲気の赤いカウンターがいい味を出しています。

お品書きにはチャーハンやラーメン、マーボー豆腐にレバニラといった中華の定番のほか、カツ丼やカレー、オムライスといったメニューや定食も用意しています。

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色々なメニューに目移りしてしまいますが、もちろん今回はあんかけ焼そばを注文です！

伝統の味にはいくつものポイントが！

あんかけ焼そばの注文を受けると、まずは地元小樽の加藤製麺の縮れ麺にじっくりと焼き入れ。
それと並行してハクサイやタマネギ、豚肉などの具材をサっと炒めます。

野菜に軽く火が通ったら、豚骨から取ったラーメンスープを注ぎ熱を加えていきます。
「野菜は火を通しすぎると餡が濁るので、早めにスープを入れて一緒に炒めるのがポイントです」と店主の鈴木幸安さん。

スープによく火が通ったら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけていきます。
また、エビのから揚げを別に作っておき、衣が柔らかくならないよう最後に餡の中へ投入するひと手間も。

じっくりと焼いたことでパリパリの焦げ目がついた麺に、とろ～りと餡をかければ完成！

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修業時代も含めれば、職人歴50年以上という鈴木さん。熟練の早業は見事というほかありません！

パリパリの麺とマイルドな餡に箸が止まらない！

これが伝統の味を受け継ぐ「あんかけヤキソバ」950円。
ハクサイやモヤシなどの野菜に豚肉、イカにエビ、カマボコも入っておりと～っても具沢山！

麺を引き上げてみるとなんとも香ばしい焦げ目が顔を覗かせ、食欲をそそります。
餡をよく絡めてすすってみると、甘めのやさしい味付けに箸が止まりません！

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早めにスープと共に具材を炒めるため、素材のうま味が餡にしっかり溶け込みとってもマイルドだけれど豊かな味わい！ これは評判になるのにも納得です。

また、食べ進めていくうちに気づくのが餡がなかなか水っぽくならないこと。
これも作る際にポイントがあり「片栗粉を85度以上の温度で溶くのが秘訣。そうすると、水っぽくなりにくい固い餡に仕上がるんですよ」と鈴木さん。

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スープとともに具材を熱し、それから片栗粉を入れるのにもこんな理由があったんですね！ まさに職人の技が詰まった一皿です♪

2025年で45周年、梅月の味を伝える最後のお店

「私は元々寿司の修業をしていたんですよ。下積みをしている時に、宴会料理に対応できるよう中華料理を習ってこいって言われましてね。その修業先が小樽あんかけ焼そばの元祖と言われる『中華料理 梅月』でした」と鈴木さん。「当時からあんかけ焼そばは人気でしたねえ」と懐かしみます。

梅月での修業後は食堂メニューを学ぶため、都通りにあった大国屋デパート内の食堂で修業。「甘めの味付けだとか、お客さんの好みを意識した味付けというのは、この時に学びました」としみじみ。
その後1980（昭和55）年に独立し、華舟をオープン。2025年には創業45周年を迎えます。

長くお店を続けてこれた理由を伺うと、「自分の身の丈に合わせてやってきた結果ですかね」と飾らない人柄をにじませます。

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この優しさはスープにも溶け込んでおり「うちのスープは豚ガラと人柄で取ってるんです」と笑います。
長く続くのには理由があるんだな、と感じさせる温かな一軒でした。

スポット概要

※当記事の内容は、2025年2月28日現在の情報です