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【北海道遺産の旅】古代から現代アートまで!美唄・三笠の旅【炭鉄港】

北海道遺産とは?

北海道が誇る有形・無形の財産の中から、次の世代へ引き継ぎたい北海道民全体の宝物として選ばれたのが、「北海道遺産」です。
北海道の豊かな自然、北海道に生きてきた人々の歴史文化生活産業など、各分野から道民参加によって選ばれました。

  • 2001年10月22日 第1回選定(25件)
  • 2004年10月22日 第2回選定(27件)
  • 2018年11月1日 第3回選定(15件)
  • 2022年11月23日 第4回選定(7件)

現在は総計74件となり、バスツアーもたくさん運行しています。

北海道遺産ツアーのご案内

今回ご案内するコースはこちら。

  • 「空知の炭鉱関連施設と生活文化」の美唄・三笠地区

空知の炭鉱関連施設と生活文化」は、第1回選定時に選ばれた遺産です。
また、それらを含む「炭鉄鉱」に関わるスポットは日本遺産にも選ばれています。

シィービーツアーズカンパニーでは、その他にも北海道遺産をテーマにしたツアーをご用意しています。

それでは早速、コースの行程に沿って各施設をご紹介します。

炭鉱メモリアル森林公園

炭鉱の記憶をとどめるため、旧三菱美唄炭鉱施設跡地を公園(旧常磐台駅付近)として整備。
駐車場から見える二つの立坑(たてこう/垂直に掘りさげた坑道)。当時は朱色ではなかったとのこと。

散策路もありましたが、現在は未整備となってしまったらしい…。
維持管理の大変さを痛感します。


立坑櫓(地下⇔地上間で、人や資材を運ぶエレベーターのようなもの)は櫓高20m・深度約170mあるそうです。近くで見ると迫力があります。
大正12年頃に造られた、北海道で2番目に古い立坑としても有名。(最古の立坑はこの後出てきます)

ここでは自然と朱色の立坑櫓の景色をお楽しみください。

公園内には、美唄出身の彫刻家・安田侃(かん)の彫刻も展示されています。
安田侃の彫刻は、札幌駅西コンコースや創成川公園に設置されているので、札幌市民なら一度は見たことがあるはず。


電源を管理していた開閉所
原炭ポケット(掘り出した石炭を一時保管するための施設)も近くに見ることができます。

筆者

左右に鉄道や炭鉱関連の施設の跡地などを見ながら進むと突如現れる立坑櫓は圧巻です。
残念ながら当時の建物はほとんど残っていませんが、当時を偲ぶことができる景色に出会えます。

アルテピアッツア美唄

旧美唄市立栄小学校は、安田侃彫刻美術館 アルテピアッツア美唄として活用されています。
カフェなどもあり、のんびり展示品と景色を楽しむことができます。

屋外は犬の同伴も可能なので、散歩しながら美術鑑賞も可能。
水遊びもできますので、ファミリーの方々にもおすすめです。

木造建築がとても素敵ですね。
風雪に耐えてきた姿は、いつ見てもいい色合いです。

当時は在校生が1,200名以上いたそうです。

校舎内の2階の窓から見る景色は、個人的に好きな場所です。

教室内には彫刻展示も。
1階は近年まで幼稚園として活用されていましたが、現在は閉園してしまいました。

筆者

先日、帰省の際、愛犬も散歩してきました。
その日は気温が高く、ワンちゃんも人間もヘロヘロでした。

旧美唄鉄道 東明駅

少し時間がありましたので、ツアー参加者の皆さんには旧美唄鉄道 東明駅に展示しているSLをご覧いただきました。
クラウドファンディングで綺麗に塗装されていました。

4110形式十輪連結タンク機関車2号」というらしいです。

美唄市郷土史料館

こちらでは、屯田兵の入植や炭都として栄えた歴史郷土史を中心に展示しています。

美唄鉄道の終点「常盤台駅」構内のジオラマも展示されていました。

筆者

美唄駅前から徒歩5分の距離なので、ちょっと足を伸ばして見学も可能です。
美唄駅前までは「岩見沢ターミナル」から24 美唄駅前ゆき(③のりば)、「滝川駅前」から滝川美唄線 美唄駅前ゆき(②のりば)の路線バスもあります。
知られざる美唄湿原のことも知ることができました。
バス停名からのりば地図が見られます

三笠市立博物館

化石の博物館とも呼ばれ、エゾミカサリュウをはじめ、アンモナイトなど1,000点以上の道内産化石を展示。

また、明治期に設置された空知集治監(現在の刑務所)に関連した展示や、三笠市内の炭鉱に関する資料も展示されており、郷土史から北海道開拓の一端を知ることができます。

アンモナイトがたくさん並んでいる博物館は珍しいです。

ニチユ(日本輸送機)製の、防爆型蓄電池機関車(BL)です。
北海道炭鉱汽船株式会社が主に開発した幌内炭鉱の坑道内で用いられていました。

この幌内炭鉱で採れた石炭を運んだのが、北海道で最初の鉄道「幌内鉄道」。その行き先は…

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筆者

近代日本を支えた歴史を一挙に見ることができる博物館。時間をかけてゆっくり見学を。
また、「岩見沢ターミナル」から22 幾春別町ゆき(③のりば)に乗って終点で下車、東へ徒歩5分の距離ですので、車がなくても見学に行くことができます。
バス停名からのりば地図が見られます

野外博物館

三笠市立博物館から始まる片道1.2km・往復で約60分の見学コース。
コースはサイクリングロードになっているので、迷うことなく安心して見学できます。
爽やかな森林浴をしながら、のんびりと見学をお楽しみいただけます。
見学ポイントは全部で15カ所。

旧北炭幾春別炭鉱錦立坑櫓は、大正9年頃に完成した道内に現存する最古の立坑櫓
高さ約10m、地下約215mの深さがある立坑櫓です。

ケージを動かすためのモーターやギアなど、機械類が設置されていた捲揚室の内部の様子はこちら。

立坑櫓の出入り口にあたる坑口も、当時の姿のまま残っています。
少し硫黄分の臭いがしますのでご注意ください。

筆者

野外博物館は60分以上かけてゆっくり見学するのがおすすめです。
特に私のおすすめは、見学ポイント3番・4番・8番。ぜひ現地へ行ってご覧下さい。

知的好奇心をくすぐるツアーがたくさん!

今回ご紹介した施設の一部は、「日本遺産」の公式YouTubeチャンネルの動画でも紹介されています。

※美唄 3:47頃~/三笠 1:25頃~

さらに…
北海道の炭鉱の歴史は、今回ご紹介した他にも多くの地域で知ることができます。
順次ご紹介しますので、お楽しみに。

シィービーツアーズカンパニーでは、その他たくさんのツアーをご用意し、皆さんのご利用をお待ちしています。

※当記事の内容は2022年12月28日時点の情報です。

普通の旅では物足りない方へ。

その地の風景、人、文化、歴史。それらと交じり合い見つける、新たな自分。
ここにしかない出会いがたくさんあります。

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