小樽天狗山といえば、冬はスキー場?
夏は北海道三大夜景の眺めの良い場所というイメージが強いのではないでしょうか?
小樽天狗山といえば、やっぱりこちら!宝石をちりばめたような街灯り。
そして、今年はジップラインや熱気球、テラス席が人気を集めて、テレビ番組や雑誌などでも紹介されているので、そのイメージもあるでしょうか。
2022夏のシーズンから登場した小樽の街と海が見えるTENGUUジップライン。とっても爽快です!
こちらも人気のTENGUUテラス。 座ると小樽の街が一望できます。
今回は猿田彦大神の謎に迫ります
そんな天狗山ですが、山頂の森の中を歩いてみると、ひと目見て古そうな神社や石碑、石像が並んでいます。
小さなお地蔵さんの列もあります。うーん、こんなのあったかな。
いつもと違う、謎めいた天狗山に踏み出してみましょう。
天狗山神社と猿田彦大神と天狗の関係は?
まず、その中で、一番先に参道に幟(のぼり)が立っている小樽天狗山神社に行ってみました。
ここは、昭和57年9月に北海道中央バス株式会社が建立したとあります。40年前、思ったより新しいかな。
そしてしっかり由来も書いてありました。道開きの神様「猿田彦大神」が祀られていて、「交通安全、商売繁盛、学業成就」にご利益があるそうです。
先ずはお参りします。道が開けますように…
天狗山神社に凛々しい御朱印がありました
天狗山神社の御朱印は山頂ショップで取り扱っていました。
5種類ありましたが、虎の絵が凛々しい干支の御朱印を選びました。
佐田彦大神という石碑、猿田彦大神と関係あるの?
次に、かわいいシマリスくんたちに会えるシマリス公園には行かないで、その前の何やらお墓みたいな石碑に注目してみました。
向かって左横には何も書いていない二つの小さな石碑?もあります。
ん?
こちらの石碑には「佐田彦大神」、さっきの天狗山神社に祀られているのは「猿田彦大神」。
はて?
※ちなみに、右後ろがシマリス公園です。
調べてみたところ、以下のことが分かりました!
- 「佐田彦大神」と「猿田彦大神」は同じ神様のこと
- こちらの石碑は昭和31年に建てられたもので、天狗山神社よりも古い
- 天狗山神社の建立時、この石碑が山頂にあったことから、縁のある「猿田彦大神」を祀った
そして、天狗は「猿田彦大神」の化身とのことです。
これは何だか繋がってきました。
よく見ると、「佐田彦大神」碑の前の大木にはしめ縄?が結ばれていたと思われる跡が残っていました。この木は御神木で切ってはならないと信者から言い伝えられているそうです。
ショップにさるたひこさまが
佐田彦、猿田彦、天狗の化身と天狗山が繋がってきたところで、山頂にあるショップで「さるたひこさま」に出会いました。
今年から登場した天狗山の新マスコット・さるたひこさまは、オリジナルお土産としてとても人気があるそうです。
小さいけれど、さるたひこさまが来てくれたら道が開けそうです。
赤沼龍神は謎だらけ
次に、天狗山神社のお隣に建てられている「赤沼龍神」に行ってみました。
こちらも立派な鳥居があるから神社なのかな?龍の神様だから龍神?鳥居は天狗山神社とは違う形です。
そしていかにも古そう。鳥居に昭和32年建立とありました。
ということは、先ほどの「佐田彦大神」の石碑とほぼ同じ頃ということになります。
正面奥に祠、その後ろに小さい石碑があります。
調べてみました。が、さっぱり分かりません。
たまたま、お花を供えに来たご夫婦に聞いてみました。
突然失礼します。こちらの信者さんですか?
まぁ
こちらの由来を教えていただけますか?
昔この奥に沼があり、龍が住んでいたそうだよ。これ以上詳しくは知らない。
(もしかして、秘密なのかな)
函館の方にも赤沼伝説があると聞きましたが、そちらとも関係が?
それとは違う
※キッパリ言い切られました
「赤沼龍神」には一体どんなご利益があるのでしょうか?
これ以上は分かりませんでした。信者だけなのかな(神様も会員制?)。
新事実が分かり次第お知らせします。
ちなみに祠の後ろの小さい石碑には「赤沼龍神 奥の院」と記されていました。ちょっと本格的な感じです。
延命尊の御利益は
次に、自然の大きな石を使った古めかしい石碑がありました。何て書いてあるのでしょうか?
こちらには真新しい説明板がありました。
「延命尊(えんめいそん)」と読むそうです。
延命尊とは延命地蔵尊のことで、本来はお地蔵さんの形をしているものらしいです。
このような石の塊タイプも稀にあるそうで、新しく生まれた子を守り、その寿命を延ばす、健康長寿を祈るためのものだと分かったそうです。
いつできたものか、建立した人たちの名前と石工の名前は掘ってありましたが…。
早速、健康をお祈りします。
それにしても、この石はどうやって運んできたのでしょう?
次回予告
さあ、小樽天狗山の秘密【第1回:猿田彦大神の謎】はここまでです。
さ~て、次回の小樽天狗山の秘密【第2回】は?
- 四国八十八か所霊場が天狗山にもある!?
- 謎の神社はどこへ行ったのか?
の2本です。次回もまた見てくださいね!(じゃ~んけ~んぽん✊!ウフフフフフ!)
なぜ天狗山に弘法大師像?
小樽天狗山INFO
ここで、改めて小樽天狗山についての概要をおさらい。
営業時間 | 時期によって変動あり。こちら(小樽天狗山公式HP)でご確認ください。 |
住所 | 〒047-0023 北海道小樽市最上2丁目16-15 |
電話番号 | 0134-33-7381 |
URL | https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/ |
ロープウェイ | 往復運賃:大人1,400円/小人700円/団体(20名様以上)650円 乗車時間:約4分間 運行間隔:6分(混雑時)~12分間隔 ※その他詳細は公式HPへ |
バス停 | 「天狗山ロープウエイ」からすぐ |
行き方 | 【小樽駅から】「小樽駅前」から9 天狗山ロープウエイゆき(のりば④) ※バス停名からのりば地図が見られます |
お得なバスセット券 | 小樽天狗山バスセット券(札幌発着/小樽発着)好評発売中!詳しくはこちら(中央バスHP) 【セット内容】 ・市内路線バス一日乗車券 ・天狗山ロープウエイ往復乗車券 ・(札幌発着のみ)札幌~小樽 高速バス往復乗車券 |
※当記事の内容は2022年7月21日時点の情報です。