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砂川ハイウェイオアシス館で、いいもの見つけた。 – 砂川市「黒瀬農園」

札幌~旭川の中間に位置する砂川市の「砂川ハイウェイオアシス館」。
館内では全道各地のおみやげやお菓子を販売するほか、周辺で生産されたお肉や乳製品、野菜に果物など、空知エリアの選りすぐりのアイテムが大集合!
うま味たっぷりな和牛やさわやかな風味の野菜…それらが育つ背景を知れば、どうしてこんなに”いいもの”なのかが分かるはず。
空知の大地と日々向き合う、生産者の方々にお邪魔します。

kato

今回伺ったのは砂川市にある「黒瀬農園」さん。
多種多様な野菜を生産しており、中には初めて目にするものも。
どんな場所で、どんな人が作っているんだろう?気になってきました!

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年間100種類に及ぶ野菜を生産!?

砂川ハイウェイオアシス館にある「そらいちマーケット」は近隣生産者の朝採れ野菜や特産品を販売する産直市場。
野菜にお肉、魚介類、花など販売物は多岐に渡ります。

そのなかでも特に多彩な野菜を生産しているのが砂川市の「黒瀬農園」さん。
そらいちマーケットの担当者によると、年間で100種類近くになるのでは?とのこと!

この日もミニトマトにブロッコリー、キャベツにハクサイなど10種類以上が並んでいました。

kato

さぞ大きな農園なのでしょうか?いざ出発です!

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「食べるのより、作るのが好きなんだよね(笑)」

砂川ハイウェイオアシス館から歌志内方面へ車で10分ほど、小高い丘に黒瀬農園はあります。
なだらかな斜面に広がる畑を少し眺めただけでも、さまざまな野菜を栽培しているのが分かります。ただ、驚くほど広い!という規模ではありません

ちょうどトラクターで畑を耕していたオーナーの黒瀬修さんに話しを伺いました。
「うちの広さは6町(6ヘクタール)で、畑部分は4町だね。俺と奥さん、あとパートさんが1~2人でやってるよ」。
北海道の農家の平均耕地面積は約30ヘクタールのため、むしろ小規模な部類です

野菜の種類も100種類は言いすぎかも、と前置きしたうえで「だいたいの野菜は作ってるからなぁ。タマネギ、ニンジン、トマトにカボチャ、サツマイモにゴボウ、山ワサビ、ブドウやモモなんかの果樹、ハバネロなんてのもやったし…逆に何を作ってないか考えるのが難しいね!」と笑います。

一緒に畑を回らせてもらうと「これ何か分かる?長ネギに見えるけど、リーキっていうもっと太い西洋ネギ。十勝の方で栽培されてるんだけど、うちでも作ってみたんだよ」と変わった野菜を自慢げに教えてくれます。
とにかく作るのが好きなんだよね。食べるのよりも好き。珍しいタネをもらって土や肥料、水だとかを色々試して、成功したり失敗したり。それが楽しくて、色んな野菜を売ることにもなってるね」。

たくさんのいい野菜を、なるべく安く、楽しんで

黒瀬さんは父親が雇用就農者で、自身も子どもの頃から手伝いをしていたそう。
18歳から10年ほど旭川市で仕事をしながら徐々に畑を開墾、28歳で専業農家となりました。

kato

息子さんも次男が大学院で作物学を研究し、三男も大学で農業を学んでいます。
変わった野菜のタネも、息子さんが見つけては送ってきてくれるのだとか。

黒瀬農園のファンもたくさんいて、風変わりな野菜が無いかしばしば尋ねてきます。
ほとんどの野菜はオアシスに卸してるから向こうで見てきてって言うんだけどね(笑)。良いものを作って、なるべく安く買ってもらえるよう頑張ってるよ」。

チャレンジ精神旺盛で先駆的な所もあり、当時日本で広まったばかりのミニトマトや温暖地で育つサツマイモなども約40年前から作り続けています。
サツマイモなんてこんな場所でできるわけないって周りからは言われたけど、それでも育ったよ。ほかにも米ナスなんかは栽培を始めた時は売れなかったのに、今じゃ大人気だもんね」と満面の笑み。

「さっきも言ったけど、試行錯誤して野菜を育てるのがとにかく楽しいんだ。トマトだけでも同じ年なんて無いし、植えてる場所が違うだけで出来が悪かったり枯れたりするからね。そしたら何がいけなかったとか、かわりにどんな野菜を植えようかって考えてさ」。

kato

土と向き合う楽しさを語る黒瀬さん。
時には苦労もあったはずですが、その笑顔は輝かんばかりでした。

ボランティアがラベンダー畑を再生中

黒瀬農園はラベンダーでも有名。10年ほど前までは1万株以上のラベンダーが植えられており、Googleの検索でも「黒瀬農園(ラベンダー園・野菜直売所)」という名称で表示されます。
しかし、現在は1000株程度の小ぢんまりとした畑になっています
農作業の合間では、除草や植え替えが追い付かないためです。

それを惜しんだのが砂川市と近隣の住民。
数年前からボランティアで剪定や除草作業を行っており、昔のようなラベンダー畑を復活させようと努力しています。

「当時も周辺のおばちゃんとかに手伝ってもらってたんだよ。この辺に住んでる人は皆農家で慣れてるしさ。ここからは晴れてればピンネシリが見えるし、夕陽も抜群。そこにラベンダーが復活したら嬉しいね」と懐かしむように語ります。

kato

ラベンダーの再生ボランティアは砂川観光協会で受け付けており、春~夏の月に1回程度行っているそう。飛び入り参加もOKですよ!


帰る際には看板犬のアンデスとジャガにも挨拶。
ジャガはかなりの人見知りで、遠巻きにこちらを伺っていました。

一方で人が大好きなアンデスは顔を舐めてきたり飛びついてきたりでもう大変!

kato

真逆な性格の二頭がのほほんと軒下で涼んでいるのも、なんだかこの農園らしい景色だな、とほっこり。なんだか実家みたいな場所だったなあ。

施設概要

名前黒瀬農園
住所砂川市一の沢62
電話番号080-5588-2685
HPなし

名前砂川ハイウェイオアシス館
住所砂川市北光336-7
電話番号0125-53-2460
入館料無料
営業時間9:00~18:00(10~4月は~17:00)、レストランは通年10:30~17:00(LO16:30)
休館日無休(1/1のみ休館)
HPhttps://www.sunagawa-ho.co.jp/
バス停「砂川石山」から徒歩12分
行き方【札幌駅前から】札幌駅前(高速)」から高速あさひかわ号高速ふらの号(各のりば②)、または高速るもい号(のりば⑤、深川経由便のみ)
※バス停名をクリックするとのりば地図が見られます
【車】道央自動車道・砂川SAから入場。一般道からの場合は国道12号線から道道1027号に入り無料で入場可能

※当記事の内容は、2024年7月22日時点の情報です。

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