札幌の冬のイベントといえば、大通公園やすすきので開催される「さっぽろ雪まつり」。
ですが、その裏で見逃せないイベントも行われています。それが札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)で行われる「縄文雪まつり」です。
2021年にユネスコの世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」に関するアイテムやグッズの販売や展示、トークイベントを行い、熱い縄文LOVEを発信します!
約1万5,000年前にはじまり、1万年以上もの間続いたという縄文時代。
その特色ある土器や文化に魅了されたファンや研究者が集う2日間です。
もちろん「縄文ってナニ?」という方も楽しめますよ!
札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)が会場です
2025年2月4日から11日まで開催される、第75回さっぽろ雪まつり。
大通公園のほか、すすきのやつどーむを舞台に行われる冬の一大イベントです。
メイン会場である大通公園から地下に入ると、さっぽろ地下街が広がります。
その地下街と札幌駅を結ぶ約500mの通路がチ・カ・ホ(札幌駅前通地下歩行空間)。
縄文雪まつりはこのチ・カ・ホで行われ、札幌駅に近い「北3条交差点広場」で実施します。
2月8・9日は、2つの雪まつりをはしごしてみては?
縄文グッズや国宝のレプリカを販売・展示
会場には縄文クリエイターが作った縄文グッズや陶芸作品などがずらり。
「北海道白滝遺跡群出土品」として日本最古の国宝に指定された遠軽町・白滝村の黒曜石にまつわるアイテムや、縄文をテーマにしたスイーツなども販売されます!
縄文時代をリスペクトし、遠い過去に思いをはせた個性豊かなアイテムはとってもキュートで、逆に新鮮な印象を与えてくれます。
昨年のイベントの際は、たまたま会場の前を通りがかったという人も興味津々。
ひとつひとつに込められた縄文LOVEのエネルギーが、世代を問わず心をつかみます!
会場では国宝「中空土偶」や現在のJR琴似駅近くで発掘されたN30遺跡から出土した通称「イケメン土偶」、千歳市の美々貝塚から出土した動物形土製品「ビビちゃん」のレプリカも展示します。
レプリカとはいえとても精巧な作りで、数千年前の縄文人の息遣いが聞こえてきそうです!
多彩なゲストによる「ぶっつづけ!縄文リレートーク」
イベントのもうひとつの目玉が「ぶっつづけ!縄文リレートーク」。
縄文遺跡が出土した道内各市町村の学芸員や専門の大学教授、さらには縄文太鼓の奏者など多彩なゲストが両日11時30分から17時ごろまでトークを休憩なしでつなぎます。
2024年のイベントでは、黒曜石を叩いて作る「打製石器」の製作実演も!
打つ強さや角度で割れ方が変わるため、薄く作るのはかなりのテクニックが必要なのだそう。
そして遠軽町のブースでは、黒曜石のナイフがどれだけ鋭いのか試すこともできます!
石と思って侮ることなかれ。矢じりや槍の穂先、狩猟した肉の解体にも使われたという切れ味を実際に確かめてみましょう!
ちなみに、遠軽町埋蔵文化財センターでは黒曜石の石器づくりが体験可能です。
興味を持った方は遠軽町に足をのばしてみては?
このほかにも、縄文時代を紹介する各種パネルや縄文クイズ大会、縄文本の特価販売など催しが目白押し。
世界遺産に登録された特殊で複雑な文化の一端に、楽しく触れてみてはいかがでしょう?
イベント概要
名前 | 縄文雪まつり2025 ~縄文LOVE大集合!~ |
開催期間 | 2025年2月8・9日 |
住所 | 札幌市中央区北3条西4丁目 札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)内 |
電話番号 | 011-204-5168(北海道環境生活部文化局文化振興課 縄文世界遺産推進室) |
料金 | 無料 |
時間 | 2月8日/11:00~19:00、2月9日/10:00~17:00 |
バス停 | 「札幌駅前」下車徒歩5分、「札幌ターミナル」下車徒歩12分 |